こんにちは ユック です。
以前から私は自然栽培など農薬と化学肥料を使わない農業について興味をもっていました。一方で、化学肥料や農薬がどれだけ人類の文明社会に貢献したのかやその歴史的な経緯などを中立的な立場で解説する本がないかと探していました。ついに図書館でそのような本をみつけましたので、それを紹介します。
「食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史」 著:ルース•ドフリース 訳:小川敏子
英語の題名は下記。
The Big Ratchet: How Humanity Thrives in the Face of Natural Crisis by Ruth DeFries
内容の要約は下記がカバーの裏に書かれていましたので、それをここに引用します。
◎食糧生産から見た壮大な人類史
数万年前までは他の動物と同様に野生動植物の狩猟と採取にだけ頼っていた人類が、なぜ食糧生産に成功し、爆発的に生息数を増やすことができたのか?
人類の文明と地球が密接にかかわり合いながらどんな歴史をたどってきたのかを俯瞰的にとらえ、自然界と人間の創意工夫との長く複雑なかかわりを理解して初めて、次の変化にそなえることができる。
コロンビア大學教授でマッカーサー•フェローでもある著者が、人類が自然をコントロールし、食料生産を増やしていった過程を歴史的観点から描く壮大な文明史。
品種改良で味の良い穀物だけを残すために火を使った歴史や、土地改良のために大西洋を越えて鶏糞を運んだ歴史、ハーバー•ボッシュ法の成功で窒素化合物の合成が可能になった肥料革命、殺虫剤であり農薬であるDDTによる食料増産など様々なエピソードを交えて、人類が増殖し、栄華を極めるに至った歴史を見ていく。
本書は食糧の安定供給や増産に関して人類が直面した危機とブレークスルーの歴史が語られています。
さすがに大学教授が書いた本だけあって、引用文献が大量にリスト化されています。つまり、著者が述べていることが本人の思い込みや偏った経験によるものではなく、根拠があるものであることを示しています。後でこの本を引用して自分の意見を述べる際に信頼できる書籍として引用できると思います。
私自身の感想としては、食にかんする人類の歴史を知ることができて、大変満足です。私自身は気がついたら都市生活者になっていたのですが、それがなぜなのかよくわかりました。農作物に科学肥料や農薬が使われている理由やその始まりについてもよく知ることができました。